キマ子の小部屋

イラストレーター長谷川まきのお仕事その他なんやかや。

ポルトガル巡礼その2

 

深夜移動に不安があるのでフライトの変更を打診したら変更手数料3万と言われすぐに引き下がった私。

ほほ、本当に開運旅行であるなら、無事に帰って来れるはずじゃあないかしら?

 というわけで浮かれた開運旅行から真摯な巡礼にトーンを切り替えて、と。

まずは乗り継ぎのアムステルダムまで10時間。

トランジット5時間余をウロウロしたりぼーっとして過ごし、ようやくリスボンへ。

アムス〜リスボン間は3時間で、単純計算でここまで18時間かかっており、さらに言えば起床から成田、

チェックイン後の2時間諸々加算すればおよそ24時間かかってる計算。

さすがに24時間起きっ放しはキツい!のでホテルチェックイン後はそのままバタンキュー(死語)。

 

1日目はリスボン市内を観光。

国立アズレージョ美術館に行くのを目玉として、それ以外は無理せずにプラプラして市内の地理感覚を

つかむとしようじゃないか。

アズレージョ美術館は古い教会を改装した回廊式の展示が開放的で気持ちいい。

無料で分厚いパンフレットをくれて、しかもそれがちゃんとした日本語テキストなのには驚いた。

美しいアズレージョをたらふく見て、カフェで一休みしてたら天気も良くなってきた。

「一旦戻って荷物置いて出直すか」

途中ちまちま買った物がたまっちゃってリュックが重い。それでも見たいスポットや店がまだあるとやら。

行きたい店の営業時間など調べるともうあと2時間足らず。

ホテルに荷物を置いて市内に戻り、デジカメでパチパチ写真撮ってふと荷物を降ろしたらリュックの

ファスナーがパックリ全開!

「えーっ?私ったら買い物した後開けっ放しで歩いてたのぉ?」と慌てて閉め直し、少し歩いて別の

観光スポットでパチパチして、ガイド本出そうと荷物降ろしたらまた全開なの。

ポルトガルくんだりまで来てキツネに化かされてるのだろうか?」と思うくらい短時間に2度もスリに

狙われたんです。

 

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アルファマ地区のリスボン大聖堂。こんな写真を撮ってて狙われました。

 

幸い財布は自分でもすぐに見つけられないくらいリュックの中がカオスになってて無事でしたけど、

多分最初のスリが後をつけてきてたんでしょうね。

観光客のフリして地図なんか広げて手元を隠して狼藉をはたらくそうです。

観光スポットを離れ、お茶したり買い物したり、さてまだ明るいけどどうしよっかなーとトボトボ

歩いてたら、決定打で背後でチーッとファスナーの開く音が。

ギョッとして振り返ったら、まだ若い女子2人組が観光客よろしく地図を広げて、の現行犯でした。

あ、歩いてただけじゃん?・・・オレ。

まだ明るいとはいえ7時過ぎ。

スリも夕方ともなるとノルマ達成を焦って荒稼ぎを始めると聞きました。

今日1日歩いていて、日本人観光客を見かけないこともなかったけどやはり圧倒的に少ない。

そんな折1人テクテクしてる私はスリの皆さんにアイドル並みの人気急上昇!だったのでしょう。

混んだ地下鉄に乗るのもヤな感じがして、猛烈な勢いで歩いてホテルに戻りました。

 

まあまあ、結果無事でオーライだったんだけどねえ・・・これ開運?

そんな初日。

 

明日はポルトの美しい書店へ向かいます。(←「世界の車窓から」風に・・・)