キマ子の小部屋

イラストレーター長谷川まきのお仕事その他なんやかや。

旅の終わり。2色印刷

 

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3、4、5月号と続いて美的でお仕事してます。

3月号では花粉症特集の2色ページでイラスト描いてたんですが、ワタクシ2色印刷というものが

長いこと・・本当に・・・それはそれはもう苦手でございました。

思い起こせば十数年前、初めて2色の発注を受けた私はやり方がよく分からないのでデザイナーの

友達に助けを求め、どこに色を使うかをトレペに書き込んだ指定原稿というものを完成させて納品しました。

ところがそれが印刷所で受け付けてもらえず、担当の編集者さんが厳重注意を受けたのでございます。

(余談ですがこの担当編集さんは今は有名な美容ライターさんに転身されていて、雑誌でお写真を拝見する度

ない胸をチクリと痛めておりました。)

それがトラウマになって「2色」と聞くと途端に心拍数が上がり、苦手であることを事前に白状し、

「手描きのモノクロ原稿に直接赤や青で色をつける」

というかなりアナログな手法でガマンしてもらっておりました。(なので美的3月号もこの手法。)

「だいたいなんでこの世に2色印刷なんてものがあるのかしら?

色を使いたいならフルカラーにすればいいじゃないの?」

自分の不勉強を棚に上げ、いつか2色印刷が淘汰されると信じてきましたが一向になくならない。

思い出した頃に2色の仕事はやって来る。

ていうか、レギュラーで何年もやってる連載の仕事すらある。

2色の仕事が来る度に卑屈になるのはもうイヤ!

周りのデザイナーの友達にやり方を聞いたり、ネットで検索したもののあと一歩というところで挫折・・・

最終的には連載担当のデザイナーさんに教えを請い、ようやく2色データの作成というゴールに

辿り着きました。

聞けばこれはデザイナーさんがどうやって教えたものかと試行錯誤してるうちに発見した方法ということで、

もしかしたらかなりレアなやり方かもしれません。

 

美的5月号は創刊14周年記念号だそうですが、なぜ14周年?なのかは置いといて、

私の2色印刷さすらいの旅もそのくらい続いたように思います。

 な、長かったな〜。