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キマ子の小部屋

イラストレーター長谷川まきのお仕事その他なんやかや。

負け犬物語

ルーベンス展が来てますね。

カルピスこども劇場で育った世代には

ルーベンスフランダースの犬

という連想ゲームがいともたやすく浮かぶことと思います。

一昨年であったか、私ベルギーのアントワープを友達と観光していて

「ここに来たらやっぱノートルダム大聖堂でしょ」と友達に言われ、

え?そんなに有名なのか?

と言われるがままについて行き中に入ったのですが、

まあよくあるヨーロッパのキレイな教会でした。

その日は特別礼拝が行われているとやらで、奥までは入れませんでした。

「せっかくここまで来たのにルーベンスの絵が見られないなんて・・・」

と友達はとても残念そう。

礼拝堂の奥、祭壇の周りにはいくつかの縦長い宗教画のようなものが見えます。

近くにいた日本人観光客にもなぜ絵が見られないのか聞かれたので、

特別礼拝とやらの話をすると、その人もとても残念そうでした。

教会を出ると、広場には大理石でできた小さな記念碑のようなものがあり、

なぜか日本語で「フランダースの犬」を讃える美辞麗句が彫られていました。

どうやら日本のファンが建立したもののようです。

恐るべし、「フランダースの犬」!

それまでガイドブックを読んで、アントワーブという街が原作の舞台になった

ということは知っていたのですが、あたくし実は「フランダースの犬」を

まともに見たことがございません。

絵が上手だけど貧乏な男の子が正直に生きているのに虐げられて犬と一緒に

死んでしまうなんて、あんまりといえばあんまりな話。

犬も絵も好きで、将来絵描きになりたいと思っていた小学生の私にとって、

それはただただ不吉な物語でございました。

 

そもそもネロ少年の家は貧乏なのになぜあんなデカい犬を飼って

いたのかしら・・・?

エサ代だって相当なもの。

牛や馬が買えないから犬を飼ってたっていうの?

結局それも貧しさゆえなの?

 

オトナになった今も負け犬と呼ばれ、若干虐げられている私の

何かを逆撫でするお話です。

 

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うちのパトラッシュ。

私より先に疲れて眠くなってしまうらしい。